今日もぶちぶちと印刷業界の話です。
ちょっと暗い＆私が悶々と悩んでいるだけの内容なので追記にしておきますね。
基本がマイナス思考なので！！！基本的に取り越し苦労な話だとは思うのですが！！！！

もしご覧になって下さる方は、印刷が好きすぎるゆえの思考の暴走か何かだと思ってください。

まぁ日記をご覧いただければ丸わかりかと思いますが、私は同人が大好きですハァハァ。
ええもう、自分で描いたのは全然売れないんですけどね、もう萌えキャラちゃん達が飛んだり跳ねたり致したりしてるのを見るのはもちろん幸せだし出して下さった皆様が普段は学業やお仕事しつつ、萌えキャラちゃんたちのために骨身を削ってっていうか尊い休日を潰して描いてらっしゃるんだなぁと思うとこう、ほんと、胸熱……

なので、余計に気になってしまったのですが、最近の同人印刷所さん、会社によってアナログ原稿印刷の腕に随分差があるようで…なんか嫌な予感がしますね……もしやこれ、機材が変わった…？？

ということでちょっと検索してみたのですが、なんか、印刷用高精細スキャナである業務用ドラムスキャナさん…いくら検索しても生産している企業さんが見つからない……
富士フイルムさんもラインナップから消えてる気がするし……

実は随分前(08年か09年頃ですかね？)に、大日本スクリーンさんが業務用ドラムスキャナの生産を終了するというニュースを聞きまして、時代の流れを感じてたんですがいつの間にやら、プリプレス、プレス、ポストプレス系機器総合のハイデルベルグ社も生産終了していたそうで…

確かに、漫画以外の印刷物、カタログ・ポスターなんかのいわゆる商印系だと年史を作るとか、よっっっぽど特殊な事情がない限りもう100％と言い切っていいレベルでデータ入稿なんですよね。
私も5年ほど勤務していましたが、アナログ原稿で入稿があったという話は聞いたことがないので、商印系企業だとアナログ原稿が入ったとなるとちょっとした騒ぎになるんじゃないかなと思います。

しかし、どうなんだろうこれ…？
一応、業務用フラッドヘッドスキャナというものはあるのですが、(まぁ5年くらい前の常識なので今はもう性能も変わってるかもしれませんが)これ

・色感知のセンサーがＣＣＤ（荷電結合素子）のため高速入力が可能だが、入力解像度の最高値がＣＣＤの素子数で決まってしまうので、ドラムスキャナーと比較するとポスター等大きな印刷物の高解像度取り込みに向かない
とか、
・構造上レンズによって画質が歪むため、入力されたデジタル画像に歪みや解像力低下などが起きる

というクセがあって、印刷業界ではドラムスキャナに比べるとねぇ…みたいな空気があったのです。
漫画原稿の場合、歪みや解像度の低下っていうのは主線はともかくトーンの汚さに影響する気がします。
まぁ、取り越し苦労というか、フラッドヘッドスキャナもドラムスキャナ並みに性能が上がっていればなんの問題も無い話です。
印刷が微妙だった印刷会社さんは最新型のフラッドヘッドを使っていなかった可能性もありますし。

しかしなぁ…
漫画だとアナログの人、まだまだいると思うんですが……
ドラムももうちょっと生産頑張れなかったのか……まぁ一台2000万位するし……新規で買うのもキツいか…
印刷機会社さんも最近景気のいい話聞かないし……どの業界でも不採算部門認定されちゃうともうどうしようもないもんなぁ…
そういや、物凄く余談ですが最近大型輪転機もかわいそうなくらい売れてないですね。印刷機会社さんも最近合併の嵐です。
そしてその代わりに、輪転どころか枚葉機を押しのける勢いでオンデマ機が製品情報ページの一番上に来ている企業さんもあったり…
(大型輪転は国内企業に行きわたってしまった+09年リーマンショック、11年大震災で印刷需要全体が低下(広告の多くがweb系に流れましたねあん時は…)＆大量ロット案件の低下なんかで相当に厳しいです。価格も数億レベルだから中々売れないんだろうなぁ……)

とはいえ、CTPちゅうのはそもそもcomputer to plateの略なので、desktop publishingであるDTPと組み合わせて全部データ上のやり取りにしちゃおう！という業界の動きだったので、いつか来る未来といえばいつか来る未来なのですが…
う、うーん……で、でも、早くない……？？

とりあえず2000年代に入ってからの生産停止なので、少なくともあと10年～15年はドラムスキャナは現役の筈です。
その間に、超高性能フラットヘッド機が出てくれるといいのですが…
ていうかもうあるんだろうか。
あるよね、きっと……